PAJメールマガジン

第16回 2011年4月7日発行

今、私たちにできること~東日本大震災にあたり~

日本パラリンピアンズ協会 副会長 大日方邦子
(リレハンメル・長野・ソルトレイクシティ・トリノ・
バンクーバー/アルペンスキー)

 

東日本大地震で被災された皆様、そして原発事故による影響を受けている皆様に心からお見舞い申し上げます。東京ではここ数日の暖かい日が続き、桜が満開です。花は例年通りの美しくも儚くも見える咲き様ですが、例年のようなにぎやかな花見イベントは行われていません。

 

今回の大地震が日本全体に与えた影響はとてつもなく大きなものであり、私たちパラリンピアンも「今、自分たちにできること」を考えていく必要があると思います。日本全体がこの震災から立ち直るには10年以上の時間が必要という見方もあります。

 

長期間での復興支援を考えていく必要があるなか、PAJとしては背伸びすることなく、等身大で「出来ること」を考えていくべきだと感じています。

 

パラリンピアン仲間にも被災された方は数多くいらっしゃるはずです。被災されている会員の方はぜひ、支援・協力のニーズについての情報をお知らせください。会員の皆さんには今後、理事会で相談しながら、支援金等の呼びかけを行っていく予定です。

 

「今、私たちにできること」を考え、情報を集めました。長文ですが、ぜひご一読ください。


【被災地で役立ちそうな情報】

①福島県内の障がい者への支援を実施している団体
被災地障がい者支援センターふくしま( 郡山市神明町9-1)
tel 080-6007-8531
携帯メール shien-fukushima@ezweb.ne.jp
Eメール officeil@cronos.ocn.ne.jp

②宮城県内の障がい者への支援を実施している団体
被災地障がい者センターみやぎ(仙台市太白区長町1-6-1CILたすけっと内)
TEL 080-3303-3130/ 080-3303-3131
FAX 022-248-6016
E-mail:cil.bussi@gmail.com
http://blog.canpan.info/tasuketto/

※宮城と福島に設置された被災地障害者センターは、「東北関東大震災障害者救援本部」及び阪神淡路大震災を教訓に生まれた「NPO法人 ゆめ・風基金」の全面的なバックアップにより運営されています。物資支援等を行っているとのことですのでお困りの方は連絡してみてください。

③車いす(常用)にお困りの方
佐藤真海理事が、車いすを寄付している団体をご存じですのでご相談ください。(必ずしもご要望に沿える保障はありません)

④排泄障害に関する相談窓口
長期の避難生活を始め環境が変わることで様々な問題が発生していることが、泌尿器科医などの専門家から指摘されています。「名古屋大学排泄情報センター」ではメールによる相談を受け付けています。
http://www.m-haisetsu.info/index_01.html
※この窓口では病院の紹介はできませんが、回答者は大日方の知人の泌尿器科医(女性)ですので、個別にご相談されたい方は直接、大日方までご連絡ください。
連絡先)obkuniko@104.net  携帯)090-2307-1567

⑤導尿されている方へ
被災状態で体調や、生活のリズムが狂って、どの程度蓄尿しているのかが解らず困っているという方、膀胱内の残尿を簡単に計測できる超音波機器をメーカーさんが無償で貸し出してくれると申し出があります。上記同様、大日方までご相談ください。

⑥避難所で生活する障害者への配慮の呼び掛け
スロープ付きトイレや通路の確保などの情報がコンパクトにまとまっています。
「あなたの避難所にこんな方がいたら」。http://bit.ly/fEpsFF

 

【JOCの震災関連の動向】
①JOCアスリート委員会では4月8日(金)に緊急会議を開きます。議題は東日本大震災復興支援活動についてです。PAJからもオブザーバーとして出席いたします。

②毎年6月、東京・渋谷のNHKホールで行われている「オリンピックコンサート」。今年は6/12(日)に「東日本大震災復興支援チャリティーコンサート」として開催されることになりました。現在、当日、会場でホスト・ホステス役となって、義捐金の募集を呼び掛けるオリンピアン・パラリンピアンを募集しています。当日、15時から20時までNHKホールで活動を行います。趣旨を理解し、参加を希望される会員の皆様は下記までお問い合わせください。
会長:河合純一 090-7039-7004  副会長:大日方邦子 090-2307-1567

③JOCでは災害復興支援に向けて、他にも様々な活動をしているようです。救援募金(日本赤十字社を通じて寄付)を受け付けている他、JOCの医療チームが3月28日に現地入りしました。(ウェブサイトより)

 

【JPCの動向】
IPC会長からお見舞いメッセージを頂いた他、韓国パラリンピック委員会から義援金が届きました。JPCを通じて日本赤十字社に寄付されます。今のところ、募金活動等の呼びかけは行っていません。

 

【IPCからパラリンピアンへの連絡】
IPC本部とIPCアスリート委員会では、2012年のロンドンパラリンピック開催に合わせ、過去パラリンピックに出場したパラリンピアンが一堂に会するミーティングを開く方向で検討中とのことです。下記URLで選手に開催および参加について意思表明を求めていますのでアクセスしてみてください。
https://www.soscisurvey.de/PastParalympianProgramme/
詳細はIPCのリリース発表をご覧ください。
http://www.paralympic.org/Athletes/Past_Paralympians_Programme/

↑情報提供以上

各競技団体でも国際大会への派遣の取りやめ、大会中止など、地震の影響を受けています。PAJとしては今後、ロンドン・ソチを目指す選手で被災された方々への合理的配慮を各競技団体にお願いしたいと思います。この大変な時期だからこそ、アスリートとしてできること、パラリンピアンだから出来ることを考えながら行動していくことが求められています。皆さんで頑張っていきましょう。

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≪事務局より≫
◎「PAJを紹介するパンフレットが完成!」
3月1日から3日まで行われました障害者スポーツ協会が主催している3つの協議会にて、配布をしました。現物を会員の皆さんにもお送りします。しばらくお待ち下さい。
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各種大会やスポーツに関するセミナーなどの情報がありましたら、事務局までお知らせください。
毎月1日・15日発行のPAJメルマガで紹介させていただきます。
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一般社団法人日本パラリンピアンズ協会
 東京都品川区上大崎3-5-1 YKビル2階 目黒しょうの治療院内
 TEL:03-6277-0160 FAX:03-5773-4747
 http://www.paralympians.jp
 pajoffice@yahoo.co.jp
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